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August 20, 2004

280グラムの超未熟児として生まれた彼女も今では15歳《けなげさ7》

27週目に帝王切開で生まれたマデリンは25センチ、280グラムしかなかった。(c) Tront Star

カナダのTRONT STAR紙のオンライン版TheStar.Comで、15年前に生まれた世界最小の赤ちゃんが立派に成長していることを取り上げている記事を見つけた。

15年前、妊娠27週目にたった280グラム、25センチの女の赤ちゃんがボストンで生まれた(写真左)。そんな彼女も今では15歳になり、ちょっと小柄で、ぜんそくの持病があるものの、ほぼ健康に育っている(写真右)。

(注:左右の写真をクリックすると大きい画像が表示されます)。

そんな彼女も15歳になった。ちょっと小柄だが、ほぼ健康である。(c) Tront Star

彼女の名前は、マデリン・マン。人工受精で母体に宿ったが、母体が子癇前症にかかったため、妊娠27週目にして帝王切開で母体から取り出された。母体の血圧が上がっていたため、早く母体から取り出さないと、増加した血流が胎児の命を奪う危険性があったという。

マデリンの母親は、子猫が鳴くようなかすかな声を聞いたのを思い出す。それがマデリンの産声だったのだ。

27週目で母体から取り出されたマデリンが生存できたのには、いくつかの理由がある。一般に女児の方が生存しやすい。22週目での早産で生存できた例もある。今日では、27週を過ぎていれば、90パーセントの未熟児が生存できるという。

担当医師のジョナサン・ムラスカスは言う。「妊娠27週目の早産で助かったこと自体は奇跡ではありません。彼女が健康に成長できたということが奇跡なんです」

マデリンのような超未熟児の場合は、生存できてもその後が大変なのだ。視力や精神の発達に障害が出ることが少なくない。マデリンも生まれた直後は、呼吸用のチューブを挿管されていた。身長25センチと、掌より少し大きいくらいの小さな体に挿管するのはさぞかし大変そうに思えるかもしれないが特に問題はなかったと担当医師のジョナサン・ムラスカスは言う。

マデリンはその後、4歳のときに肺炎を患って入院したことを除いて順調に発育した。現在はシカゴで暮らしているマデリンは、先日、自分が生まれた病院を訪れた。誕生日から少し後になったが、彼女の15歳の誕生パーティを病院で開いてくれたからだ。

ブロンドの髪のマデリン、年齢のわりには少し小柄だが、バイオリンとローラーブレードが得意だ。この9月には、高校に進学する。音楽、インターネットでのチャット、乗馬、キャンプを楽しむ毎日だという。

さて、特に「評点」をつけるべきではない内容かもしれないが、あえてつけるなら、やはり「けなげさ」だろうか。25センチしかなかった超未熟児がけなげに命を灯し、ここまで成長してきた。実際には、マデリンは非常に幸運だったと言えるのかもしれない。生存率も決して高くなく、健常に成長できる可能性は「奇跡」と言われるほど低かったから。その分を差し引いて「けなげさ」7ポイントと評価しておこう。

【付記】
27週で250グラムというのは小さすぎる気がするが、筆者はあまり詳しくないのでネタ元記事に忠実に記載した。ちなみに、筆者自身、早産で生まれたらしい。酸素テントに入れられていたらしいのだ(その当時は、高濃度酸素のために未熟児網膜症になる例が多かったというが)。


■ News Source: TheStar.com - World's tiniest baby turns 15

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