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July 13, 2004

180円ラーメンの秘密《不公平さ5》

180円ラーメン筆者の住んでいる関西には、もうかなり店舗数が多いのだが、現在急速に全国展開を繰り広げている180円の「びっくりラーメン一番」は皆さんも試してみましたか? 価格破壊の限界に挑戦しているともいえるこの外食チェーン、安かろう・まずかろうのイメージを与えがちだと思うが、ラーメンにうるさい筆者が週に1回はびっくりラーメンを食しているほどである。

お味は?

カップ麺でも180円以上するものが珍しくないのだが、これよりはるかに不味い500円ラーメンはおろか、これよりはるかにまずい800円ラーメンだって存在すると断言してもいいだろう。

そりゃ、思い出すだけでよだれが出そうな味ではない。だけど、マクドのハンバーガーや今は亡き吉野家の牛丼みたいなファーストフード的発想とは別の次元の食べ物だと思う。

近頃、食べ物の健康度を示す指標としてよく言及される「品目数」にしても、吉牛は、調味料を別とすれば、飯、肉、たまねぎの3品目でしかなかった。ラーメンはもともと品目数が多い食べ物なのだ。そのラーメンでここまでの価格破壊をしながら、ラーメンとしての必要最低限の品目数を立派に維持している。

スープを別として、麺、もやし、かまぼこ、ねぎ、豚肉、メンマ、ノリの7品目である。無料で用意されている「おろしにんにく」を加えれば8品目にも達する。

低価格の秘密

麺は自社工場で製造している。これにより材料費を抑えているようだが、この麺がそこそこ旨いのだ。

何より、人件費の大幅な節減に成功している点に注目すべきだ。

従業員はすべて素人だという。どの店舗にも包丁を置いていないという驚くべき事実。トッピング材料はあらかじめカッティングされた状態で各店舗に運ばれてくるらしい。

麺をゆでる器具も自動化されている。決まった時間になると自動的に湯の中から麺を入れたザルが上がってくる。から揚げや餃子もメニューにあるが、これらを調理する器具も自動化されている。

そうそう、通常、ラーメン屋で餃子を頼むと、ラーメンを食べ終わったころに餃子が出てくることが多いが、びっくりラーメンでは、ラーメンとほぼ同時に餃子が出てくる。その秘密は食べている限りよくわからないが、短時間で調理が完了するように設計された餃子のようである。味も悪くない。ただ少しやわらかい気がする。そこらに秘密がありそうだが。

数字のトリックもある?

さて、辛口評価で知られる「なんでも評点」がここまで「びっくりラーメン」をべた誉めにするなんて、裏があるんじゃないかと勘ぐられてしまいそう。もちろん、ちゃんと突っ込みを入れますよ。

180円(外税)というのは、あくまで醤油ラーメン(品名「びっくりラーメン」)の価格である。塩ラーメンや味噌ラーメンは100円アップの280円となる。ライスも120円。餃子は180円。各種トッピングも100円〜200円する。

180円ラーメンの代金だけ払って帰っていく客は少数派だろう。結局、一人当たりの代金は500円前後にはなっているのではないかと思われる。

ラーメン本体が180円に対し、チャーシューをトッピングすると200円アップになってしまうのは、不公平の匂いがする。「看板に偽りあり」とは決して言わないが、180円の数字だけに釣られて店に入ってくる客が多いのは事実だろう。

まぎらわしいとも言わないが、醤油ラーメンとその他の品目の価格設定には不公平感がある。考えてもみてほしい。一番働きのいい醤油ラーメンさんが、端役のライスくんと60円しか価格が違わず、脇役の餃子ちゃんと同価格だなんて、自分の働きに対する評価が低すぎる、いつか辞めてやると内心憤慨しているのではないか。しかも、普通なら同程度の価格設定のはずの塩ラーメンさんとは100円も差をつけられてしまっている。なんという不公平であろうか。(もっとも、実際には、びっくりラーメンの塩ラーメンは醤油ラーメンよりトッピングが多いのですけどね)。

よって、この不公平さは5ポイントくらいに評価したい。ただし、この不公平さは「びっくりラーメン」のビジネスモデルに折り込み済みの不公平さであり、決して批難されるべきものではない。

これからは、このような不公平さがビジネス成功の鍵を握ってくるかもしれない。ライブドアが無料でブログを使わせているのにも、こういう発想との関連性がありそうだ(blog Proにしても、サイドバー下部に金色バッチがおごられ、俺は金払ってるぞとふんぞり返る特権を得ながら月々たったの250円だしね)。

あるいは、一番働く奴の給料を一番低くするとかね。もっとも、旧公社/国有企業系の現民間企業なんかでは、公社/国有企業時代からの生き残りの一番働かない年代の人らがろくすっぽ仕事も出来ないのに高給取りだったりするそうで、いまさら新規な案でもなさそうですがね。

なお、3杯でも540円だからといって、びっくりラーメンを3杯食べるのは、あまりお勧めできない模様である(こちらを参照)。

【10月18日追記】

180円ラーメン記事を見にいらっしゃった方へ: 当ブログには、このほかにもレアな話、どのサイトよりも早く紹介する海外珍ニュースが満載。たとえば、最近のお勧め記事は次のとおり。


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2004 07 13 | 固定リンク

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コメント

あー、、ラーメン食べたいです。
そういえば、バルセロナには木久蔵ラーメンがあるらしいです。評判悪いのでまだ行ってないですが。。。

投稿者: 英語学習帳 (Jul 13, 2004 6:09:37 AM)

Y-46さん、毎度です。

バルセロナにも日本のラーメン屋が進出してるんですね^^

材料調達が大変そうで、値段も高そう。

投稿者: miccckey (Jul 13, 2004 4:25:55 PM)

おいおい>私の秘密はみんなの秘密TB

ええ度胸してますなあ。当局にマークされ系ブログにこんなTBしてくるとは。まあ放置しておくけどね。どうせ本人はアトランダムに無数のブログ記事にTBしてるので、ここにTBしたことすら覚えてないだろうけど。

投稿者: miccckey (Jul 13, 2004 5:48:12 PM)

どうして何もない駅なのに、塚本にはこのラーメン屋が2件もあるのでしょうか?

投稿者: EKKO (Jul 26, 2004 11:37:16 PM)

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