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June 08, 2004

コンピュータ→人感染?《ありえる度 7》

自宅前で、怪しい外国人4人組に拉致されてしまった山田博士さんは、連中のアジトに監禁されている。目隠しされた後、何時間もクルマに乗せられたが、クルマ以外の乗り物には乗っていないので、日本国内のどこかであることは確かだ。地下室のようなところで、バス・トイレもある。


インターネットに繋がったPCが何台も置かれていた。四人組は、自分たちが世界的に超有名なテロリスト組織のメンバであることを山田さんに話した。そして、山田さんにとんでもないことを命じたのだ。


拉致した4人組には含まれていなかったもう一人の外国人がいた。その男は、かなり流暢な日本語を操る。たぶん、日本で10年は暮らしてそうに思われる。しかし、山田さんを博士と信じている点に違いはなかった。


「コンピュータウィルスではなく、病原体のウィルスの話から入りましょう。鳥インフルエンザが流行したのも、わが組織の仕業だったのですよ」と男が言う。山田さんは、本気にしなかった。ハッタリに違いない。

「鳥インフルエンザで、一番危惧されていたのは異種間感染だということは、博士もご存知でしょ? 鳥からブタを介して人間に感染すると、人から人への感染力を持つことになる。さすがのわが組織も、そこまで誘導するのには失敗した。そこで、ちょっと違う角度から考えてみることにしたのですよ」


ここまで話を聞いて、山田さんには、もうその先がわかっていた。コンピュータウィルス専門家の自分を拉致したということは、コンピュータから人に感染するウィルスを作れといいたいのだろう。


「だけど、病原体のウィルスのことは、まったくの素人ですよ」と山田さんは先回りして言った。


「さすが、物分りがいい博士だ。うちの組織の上層部は、病原体としても機能するコンピュータウィルスを作れと言って聞かなかったのですが、それはあまりにも非現実的な発想であることを説得しましたよ。そこで、山田博士の知恵を借りたいのですよ。病原体として機能しなくても、コンピュータのユーザーが病気になり、その病気が人から人へ感染すればいいわけです」


「そういうのだったら、ウィルスでなくても、既にいっぱいありそうですよ。インターネット自体が数多くの中毒患者を生んでいるし、もっと細かく言えば、チャット中毒、電子メール中毒、掲示板中毒、メッセ中毒、ブログ中毒などの患者が多数存在します」


「ただの中毒でしょ? もっと深刻な症状が出る病気を蔓延させたいのです。コンピュータから人に感染し、人から人に感染し、人間の心や体に深刻な被害をもたらすウィルスを作ってほしいのです」


さて、こんなことが現実に可能でしょうか? どう考えても現実離れしてるように見えますね。だけど、筆者は案外、例のテロリスト連中はこんなことまで考えてそうに思います。よって本件の「ありえる度」は7と評価します。




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» 博士解放される《不幸中の幸い度5》 [なんでも評点から]
テロリストたちに拉致され、コンピュータから人に感染するウィルスの開発を強要された山田博士さんは、まだ連中の要求をかなえられずにいた。そもそもコンピュータウィルスを使うより、もっと手っ取り早い方法がいくらでもあるのだ。 コンピュータを何らかの形で使って、 alfanasuさん、コメント&TBありがとうございます。トラックバックの日本語訳はないでしょうね。これに関しては、今から1つ記事を書こうと思います。 続きを読む

受信: Jul 5, 2004 1:05:20 AM

» ありえる度 [用語解説 - なんでも評点から]
ありえる度の定義と意味を説明しています。 alfanasuさん、コメント&TBありがとうございます。トラックバックの日本語訳はないでしょうね。これに関しては、今から1つ記事を書こうと思います。 続きを読む

受信: Jul 5, 2004 2:31:36 AM

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