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May 22, 2004

「はい」と「いいえ」...《まぎらわしさ評点 7/10》

ある日のこと、物知りで知られるエヌ氏に突然大役が舞い込んできた。

「はい」「いいえ」式の5つのクイズ全部に正答しないと、爆破するだなんて、まったくひどい話だ。1つでも間違えたらその瞬間、ドカンだなんて。

エヌ氏は画面に次々と出てくる問いをなんとか4つまでクリアした。エヌ氏にしては意外と子供じみた設問ばかりだったから簡単だった。

「西暦1900年、日本の人口は5千万人を超えていませんでしたか?」というのが最後の問いだった。

正確な数字まで知ってるさ。エヌ氏はほくそえんだ。4400万人だったはず。

が、答えは「はい」と「いいえ」のどちらかを選ばないといけないのだ。エヌ氏は青ざめた。悪質ないたずらかもしれないが犯人が言うタイムリミットまで、あと5分しかない。

「はい、超えていませんでした」とも答えられるが、「いいえ、超えていませんでした」とも答えられるでははないか。いったい、どっちが正答なんだ?

くそー。この設問が英語 (Wasn't Japan's population over fifty millions in 1900? とか) だったら、No を選べば済むことなのに。エヌ氏は一応、英語も得意ということで知られていたので、そう思っていっそう地団太を踏んだ。

さよう。日本語の「はい」と「いいえ」は実は英語のYESとNOに正確には対応していないんですね。プログラミングの知識のある人なら、はい=true (真)、いいえ=false (偽)と考えるといいでしょう。

で、この場合、論理的には「超えていなかった」ことが真なのだから「はい」と答えるのが正しいはず。しかし、設問のニュアンスによっては「いいえ」が正しくなることもあります。

たとえば、

「あなたに昨日このことを言いませんでしたか? 言ったはずなんだけど」
「いいえ。聞いてませんよ」

みたいなニュアンスの場合ですね。

ほんとうに、日本語の「はい」と「いいえ」はまぎらわしいものです。7ポイントと評価します。

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2004 05 22 | 固定リンク

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» 「どちらかといえば」という表現《まぎらわしさ7》 [なんでも評点から]
筆者は、昨日、免許更新講習を受けに行ってきた。その生き方そのものがさまざまな違反をはらんでいることで知られる筆者は、当然、運転中にもいくつかの違反を犯しており、2時間講習となった。 その内容は、まあお決まりのものだったが、今回は救急隊員の視点から実際の事故 五郎さん こんな昔の記事にコメント付けてくださってありがとうございます。 書いた本人がよく覚えてなかったりする(笑)。5点でもよさそうですね。 続きを読む

受信: Jul 4, 2004 9:42:31 PM

» まぎらわしさ [用語解説 - なんでも評点から]
この世には、いろんなまぎらわしさが渦巻いていますが、「意図しないまぎらわしさ」と「意図的なまぎらわしさ」の二種類に大別できそうです。 「たとえば、ンとソ、0とO...」の記事で言うと、ソとンがまぎらわしい筆跡は、意図しないまぎらわしさになります。信用状をわざと 五郎さん こんな昔の記事にコメント付けてくださってありがとうございます。 書いた本人がよく覚えてなかったりする(笑)。5点でもよさそうですね。 続きを読む

受信: Jul 4, 2004 11:42:42 PM

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